サウジアラビアで開催中のEsports World Cup 2025。レインボーシックスシージエックス部門の競技が8月5日(火)に開幕しました。今大会には各地域リーグの上位チームが集結し、この夏の王者が決まります。
Day 1はグループステージの16試合が行われ、プレイオフに進出する4チームと大会敗退となる4チームが決まりました。

グループステージ Day 1結果
グループA

Upper Bracket 1
G2 Esports 7-2 Gen.G Esports
マップ:高層ビル
EUチームの同地域対決は、G2の防衛スタートで試合が始まりました。
防衛有利の高層ビルで防衛スタートを選択できたはずのG2は序盤こそGen.Gの攻撃に押されますが、すぐに立て直しに成功すると、ラウンドスコア7-2でG2が快勝しました。
Shopify Rebellion 7-5 Weibo Gaming
マップ:山荘
SRの防衛スタートで試合が始まりました。
試合は攻守交代時点でラウンドスコア3-3と拮抗した展開が続きますが、攻撃に転じたSRがCanadian選手の盾オペレーターピックなどを駆使して最後はつき放し、ラウンドスコア7-5でSRが競り勝ちました。
Virtus.pro 7-2 FearX
マップ:クラブハウス
VPの攻撃スタートで試合が始まりました。
VPは試合全体を通してファーストキルを取ることが多く、その影響もあってか攻撃時にはラウンドスコア4-2とリードします。その後も防衛に回ったVPがラウンド有利を離すことなく3ラウンドを連取し、ラウンドスコア7-2でVPが快勝しました。
DarkZero 7-3 FaZe Clan
マップ:ナイトヘイヴンラボ
DZの防衛スタートで試合が始まりました。
試合は攻守交代時点でラウンドスコア3-3と互いにラウンドを取り合う展開が続きますが、攻撃に回ったDZはSpiriTz選手がすべての攻撃ラウンドでMontagneやBritzなどの盾オペレーターを使い続けてエリア取りや情報取得に活かし、ほぼすべてのラウンドでファーストキルを取り続けることに成功します。
防衛のFaZeはBO1ということもあってか試合中に対応しきることができず、結果、ラウンドスコア7-3でDZが快勝しました。
Upper Bracket 2
Shopify Rebellion 7-5 G2 Esports
マップ:アジト
NALグループステージ無敗のSRとEML王者G2が激突したこの試合はLoira選手の1v2クラッチで始まりました。前半、先に3ラウンド獲得したG2でしたが、SRはしっかりと修正して3-3とイーブンでの折り返しとなりました。後半はG2のエリアの隙を狙う攻撃に苦しんだOXGでしたが、見事な修正力で4-5からの逆転勝利を収め、プレイオフ進出を決めました。
Virtus.pro 7-1 DarkZero Esports
マップ:クラブハウス
前戦でFaZeを打ち破り勢い付いたDarkZeroと対決するはEUからの刺客Virtus.Proとなりました。
攻撃から始まったVPは序盤からラウンドを連取し、5-1で防衛に折り返します。
続くラウンドでも流石の堅守でDZの攻めを瓦解させ、7-1のスコアでVPが快勝しPlayoffへと進みます。
Lower Bracket 1
Weibo Gaming 2-0 Gen.G Esports
1st map: 国境 7-1 Weibo
2nd map: ナイトヘイブンラボ 7-5 Weibo
Decider: クラブハウス
ASIA王者Weiboに相対するはEU対決で惜しくも敗れたGen.G Esportsとなりました。
1st国境では攻撃からスタートしたWeibo Gaming、セットや盾を利用した早めの攻めでGen.Gの守りを苦しめ、5-1で折り返します。防衛に回ったWeiboはラウンドスコア差もありかなり自由な防衛の動きを見せ、国境のマップ全体を自由に使いGen.Gの面々からキルを奪い取ると7-2でWeiboが勝利を挙げます。
続く2ndナイトヘイブンラボでは攻撃のWeibo、序盤はGen.Gからのルートロックや浮いたポジションのプレイヤーを勝負され、ラウンドをGen.Gが連取、持ち直したWeiboがラウンドを取り戻し4-2で折り返します。
防衛ではSpeakEasy選手の1v3クラッチでマッチポイントを獲得するも、その後のGen.GはじわじわとWeiboを詰め寄り6-5まで持ち寄りますが、最終ラウンドでC4を使ったキルでGen.Gの選手相手に撃ち合わずキルを取り、Weiboが勝利、7-5でWeiboが次戦へと繋げました。
FaZe Clan 2-0 FearX
1st map: 領事館
2nd map: 山荘
Decider: クラブハウス
ブラジルの猛者FaZe Clanと対戦するのはAPAC王者のFearXとなりました。
1stMAP領事館では防衛から始まったFaZe、防衛有利マップという所もあり、BFXの攻撃をエントリー後に囲い込んで潰して攻めの作戦を瓦解させます。
BFXはセット等で対抗するもFaZeの守りに阻まれ、6-0で折り返します。続く攻撃でもFaZeは作業と遊撃つぶしを平行で行いBFXを追い込んでラウンドを獲得、7-0で領事館をFaZeが勝利します。
続く山荘ではBFXが様々な猛者チームを倒している得意マップで攻撃からスタートとなったFaZe、お互いがラウンドを取られたら取り返すシーソーゲームへと発展しますが、FaZeが防衛に回ると展開が動きます。
BFXの面々をピークや囲い込みで攻めの成立前に崩し、攻撃を1本も通さずにFaZeが勝利、7-3で山荘を獲得し、FaZeが次につなげます。
グループB

Upper Bracket 1
Team Secret 8-6 Team Falcons
マップ:高層ビル
EUチームの同地域対決は、Secretの攻撃スタートで試合が始まりました。
防衛有利マップということもあってか攻守交代時点ではラウンドスコア2-4でFalconsにリードされますが、防衛に回ったSecretがひっくり返し延長に突入すると、延長の攻防2ラウンドを連取してSecretが競り勝ちました。
w7m esports 7-1 Spacestation Gaming
マップ:ナイトヘイヴンラボ
w7mの防衛スタートで試合が始まりました。
ナイトヘイヴンラボは決して防衛有利マップではないにもかかわらずw7mはすべての防衛ラウンドを連取し、ラウンドスコア6-0の圧倒的リードを取ることに成功します。
攻守交代後の1ラウンド目こそSSGも何とかラウンドを取って粘りますが、最後はPaluh選手が1vs2クラッチを成功させてラウンドスコア7-1でw7mが快勝しました。
Ninjas in Pyjamas 7-3 ENTERPRISE Esports
マップ:国境
オセアニア地域で圧倒的な強さを誇ったENTERPRISEでしたが、NIP相手になかなか本領発揮とはなりませんでした。NIPは防衛で4-2とEPを抑え込むと、防衛ではYingのカンデラを起点にセットプレイを仕掛け、ラウンドを獲得し、EPに7-3と快勝を収めました。
Oxygen Esports 7-3 FURIA
マップ:クラブハウス
SAL王者相手にOxygenは防衛で圧倒し、5-1と4ラウンドリードして折り返します。FURIAも防衛で2ラウンド獲得し、巻き返しを狙いましたが、Oxygenの攻撃を抑えきることができませんでした。OxygenがUpper Bracket 2に駒を進めました。
Upper Bracket 2
Team Secret 7-2 W7M esports
マップ:カフェ
延長を制し勝利し勢いがついたSecretに対しSSGに快勝をしたw7mの試合はSecretが終始試合の流れを握る展開となりました。
防衛有利マップカフェで攻撃から始まったSecretは序盤からAdrian選手Mowwwgli選手の2v4クラッチで雰囲気を一気にSecretに呼び戻し、続くラウンドでもクラッシュをだしたw7mに対し周りのプレイヤーから潰す選択でクラッシュを孤立させラウンドを獲得、4-2のスコア差でSecretが防衛へと回ります。
防衛のSecretに対しw7mは1R目からセットでプラントを敢行するも、Secretのチームワークを活かした同時飛び出しでw7mの出鼻を挫き、終わってみると7-2で攻撃を一本も通さずSecretの勝利となりました。
Ninja in Pyajamas 7-4 OXYGEN Esports
マップ:領事館
NiPに対戦するは前戦で王者FURIAを破ったOXGとなりました。
防衛有利の領事館で防衛スタートとなったNiPは序盤からVigilやAzamiといったオペレーターでOXGの攻めに対してエリア管理を徹底し、OXGの攻めスピードを抑えて仕掛けも同時に行いOXGを苦しめます。
NiPの固い守りにでラウンドを3つ落としたOXGは盾を使用して無理くりに前線を押し上げてNiPを攻めるとラウンドを獲得、勢いを取り戻したかと思われましたが、その後もNiPが落ちついて対処し、5-1のスコアで折り返します。
攻撃に回ったNiPは早めのエントリーでOXGの責め立てますが、OXGはC4やEcho等のガジェットでNiPを対処します。突き上げやピークタイミング等でOXGがラウンドを連取するも9R目にNiPがWizard Pinoの2v3で流れを掴んでマッチポイントへ行くとNiPは最終ラウンドに遊撃つぶしと現地の攻めを同時並行で進めプラントを強行、ラウンドを獲得し7-4でNiPが勝利、Playoffへと進みます。
Lower Bracket 1
Spacestation Gaming 2-0 Team Falcons
1st map: ナイトヘイヴンラボ (7-3 SSG)
2nd map: 国境 (8-7 SSG)
Decider: 領事館
4連覇を狙うFalconsでしたが、ナイトヘイヴンラボでは苦しい展開となりました。SSGはFBが取られた状況でもラウンド取得とチーム力の高さを見せ、5-1で折り返しました。ピックマップで負けられないFalconsも2ラウンド連取しましたが、多角的に攻めるSSGが逃げ切り、1マップ目を獲得しました。
2マップ目の国境ではSSGが攻撃で4ラウンド獲得しました。後半、5-2とリードを広げましたが、Falconsも意地を見せます。2-5から逆転でマッチポイントを獲得しました。SSGもなんとか1ラウンド獲得し、OTにもつれ込む接戦となりました。OTでは互いに防衛で1ラウンドずつ獲得します。運命の最終ラウンド、FBを獲得したのはFalconsでしたが、1階防衛において2階のエリアを確保していたSSGがエントリー、プラントを抑えOTを制しました。
3連覇中のFalconsがまさかの敗退となりました。
FURIA 7-3 ENTERPRISE Esports
1st map: クラブハウス (7-3 FURIA)
2nd map: 国境 (8-6 FURIA)
Decider: 銀行
クラブハウスらしい防衛有利を活かし、FURIAが4-2で折り返しました。後半はFURIAが攻撃でEPを圧倒し7-3と快勝してEPピックのクラブハウスを獲得しました。
ここで負けられないEPも国境ではFURIA相手に素晴らしい戦いぶりを見せます。互いに攻防で3ラウンドずつ獲得し、OTにもつれ込む接戦となりました。OTでは攻防共にFURIAがEPを圧倒し、FURIAが勝利を収めました。
グループステージ Day 1終了時トーナメント表
グループAはShopify RebellionとVirtus.proの2チームがプレイオフ進出を果たしました。EML王者G2はDay 2に開催されるLower Bracket SemifinalsでFaZeと対戦し、プレイオフ進出を目指します。
APLのWeiboはGen.Gに勝利し、Day 2に繋げました。FearXはVPとFaZeに敗戦し、今大会敗退となりました。

グループBはTeam SecretとNinjas in Pyjamasの2チームがプレイオフ進出を果たしました。RE:L0:AD王者FURIAは初戦は敗戦したものの、Lower Bracketでは2-0と強さを見せ、Day 2に生き残りました。
4連覇を狙うFalconsがDay 1で大会を去ることになりました。
