2月13日に開幕したSix Invitational 2024。現地時間2月19日から25日にはグループステージを突破した16チームが優勝をかけて戦います。プレイオフではグループステージでの順位をもとに対戦カードが組まれ、ダブルエリミネーション方式でUpper BracketとLower Bracketに分かれて戦います。
今回はいよいよメインステージかつ有観客で試合が行われ、Upper Bracketでは決勝戦進出を決める1試合を、Lower Bracketでは生き残りをかけて2試合の計3試合が行われました。
激闘の末、決勝の相手が確定したDay2を振り返ってみましょう。
Finals Day 2結果
LB Semifinal
w7m esports 2-0 G2 Esports
1st map: ナイトヘイブン (7-1 w7m)
2nd map: 高層ビル (7-3 w7m)Deceider: 領事館
MATCH MVP: HerdsZ選手
Lower Bracketの決勝進出を賭けたこの一戦は昨年行われたSix Invitational2023の決勝で戦った両チームの再戦となりました。
1MAP目w7mピックのナイトヘイブンでは会場の大歓声を受け昨年の雪辱を晴らすw7mが防衛でG2を圧倒します。
1ラウンド目、2F防衛拠点から始まるとG2はモンターニュを使用した丁寧なエリア取りでスムーズにラウンドを進行させていきますが、w7mは強気なピークとガンファイトでG2の面々を凌駕、最終的に攻撃側プレイヤーを全滅させラウンドを終了します。その後もG2はモンターニュを使用した戦術を展開しますが、w7mはモンターニュに付き合わず、後続や孤立しているプレイヤーをそのフィジカルで刈り取って行き、攻守交替の段階で5-1というスコアでw7mが攻撃へと移ります。
防衛へと移ったG2はここで流れを変える為、防衛ラインを前目に上げファーストブラッドを獲得、そのままラウンドを獲得したかったのですが、ここはw7mのYINGを利用した戦術やルートロックに阻まれ惜しくもラウンドを落とし、そのまま流れがw7mに傾き終わってみるとw7mが7-1という圧倒的なスコアでMAPを獲得します。
2MAP目はG2ピックとなった高層ビル、もう後が無いG2は攻撃側からスタートします。
1ラウンド目、2F茶室の防衛拠点を攻略するG2はUUNOのスニークインによりファーストブラッドを獲得、後続に来たカバーも一人で倒し人数有利を獲得してラウンドを進行させますが、ここでw7mのガンファイトが光ります。
まずw7mはC4で一人飛ばし1人差まで縮めると、今大会絶好調のHerdsZが3秒でダブルキルを持っていくとカバーに来ていたUUNOをKheyzeがキル、残るVirtueもHerdsZがしっかりと倒し、絶好のラウンドをG2は逃してしまいます。
ここで勢いがw7m側に持っていかれたG2は続く第2、3ラウンドも落としてしまいます。
第4ラウンドでG2は情報取りと射線ロックで相手の動きを封じ込めると一時は人数不利を背負うものの、待望のラウンド獲得、続くラウンドは取られてしまうものの交代前最終ラウンドも取り返し2-4というスコアで攻守交替となります。
G2はw7mのモンターニュを使用した戦術に対し前に当たる事でファーストブラッドを獲得、その後攻めの要となるモンターニュもキルする事ができ5対3の人数有利を築きますが、w7mの積極的なガンプレイにより得た有利が無くなりラウンドを惜しくも落としてしまいます。続くラウンドもw7mが獲得しマッチポイントとなりG2はラウンドを取り返すもののw7mの猛攻を凌げず、7-3というスコアでw7mが2MAP目を獲得。
2023年の王者に対しw7mはリベンジを果たしLB Finalへと歩みを進めます。
LB Final
Virtus.Pro 0-2 w7m esports
1st map: クラブハウス (7-4 w7m)
2nd map: 山荘 (7-4 VP)
Deceider: 国境 (8-7 w7m)
MATCH MVP: Jv92選手
決勝で待っているFaZe Clanと対戦する1チームを決める、Lower Bracketの最終戦は今大会安定した成績で勝利を積み重ねてきたVirtus.Proと前戦で圧倒的実力を見せたw7m esportsとの1戦は3MAPに及ぶ激闘でした。
1MAP目はVPピックのクラブハウスから始まります。
攻撃側からはじめたVPは1ラウンド目、w7mのMAP全体に広がる防衛を情報取りやロックで着実に人数を潰していきラウンドを獲得します。その後w7mはクラッシュやMIRAを使用した防衛拠点周辺を固める戦術にシフトしVPは苦戦します。その後w7mが3ラウンド連取するとVPはこれまでの攻め方を変え、リテイクのロックをガジェットで完結させる等で防衛拠点へのアプローチを早める事でw7mのエリアを減らしていきラウンドを獲得します。
お互い一歩も引かず3-3というスコアで攻守交替しw7mは攻撃に周ります。
交代直後のラウンドのw7mは拠点外に出ている遊撃プレイヤーを得意のガンプレイで撃ち勝ちラウンドを取得すると、続くラウンドはVPが前ラウンドから修正し防衛拠点を固める戦術で残り1分を切るまでお互いキルが発生せず、そのままカバーを取り合う形でラウンドを獲得、両チーム共にラウンド有利を許さない中ゲームが動いたのは交代後3ラウンドからです。2F監視金庫の防衛拠点をw7mが獲得することで勢いをつけると続くラウンドをBlitzやGRIMを使用した戦術でマッチポイントをw7mが獲得、続くラウンドもKheyzeのスニークインやFelipoXのガンプレイにより1MAP目クラブハウスをw7mが獲得しました。
2MAP目w7mピック山荘ではVPが防衛側に回ります。
VPは1ラウンド目を上下に揺さぶる攻めに翻弄されディフューザーの設置を許し敗北、続く2ラウンドでは両ラウンド共にDan選手の活躍もあり獲得しますが、第4ラウンドでは地下防衛拠点に対えHerdsZ選手の思い切ったエントリーとフィジカルによりw7mが獲得、続くラウンドはJv92選手がファーストブラッドを獲得すると得た情報から浮いた位置に居るVPのプレイヤーを次々と倒していきw7mが連続でラウンドの獲得に成功します。
その後のラウンドはVPが獲得し3-3という緊迫したスコアで攻守交替し攻撃に周ったVPはそこからw7mを圧倒しました。攻守交替1ラウンド目はGOYOやマエストロを使用したw7mの戦術によりラウンドを落としてしまいますがその後のラウンドではVPの徹底したカバーやロック、ドローンやカメラを使用した情報取りでw7mの選手を終始苦しめます。8ラウンド目をVPが獲得すると勢いが付いたVPは続くラウンドを連取し終わってみると7-4というスコアでVPが山荘を獲得、お互いが相手のピックマップを獲得する形になりDeceiderMAPへと移ります。
DeceiderMAPの国境はw7mが2023年シーズン4勝2敗、VPが1度もプレイしたことが無いMAPという経験でかなりの差がある中、VPが先攻でゲームが開始されました。
1ラウンド目VPは2F防衛拠点に対しハードブリーチングをHibanaのみに任せ攻撃的なオペレーターピックをしファーストブラッドを獲得、人数有利をそのままにエリアを押し込みラウンドを獲得、対するw7mは2ラウンド目を取り返すと続くラウンドはVPが取り返すというシーソーゲームが繰り広げられます。
その中3-3というお互い引かない状態で攻守を交代し攻撃に周ったw7mは交代直後のラウンドをOSAを利用した上下の攻めを通しラウンドを獲得します。続く2ラウンド目はベテランのJoyStiCKが要所要所で撃ち合いに勝ち4キルしVPがラウンドを獲得、そこから火が付いたVPは続く第9ラウンド、10ラウンドを獲得しマッチポイントを得ますが、母国のバイアスを貰ったw7mも負けられません。マッチポイントを背負った第11ラウンドをモンターニュを使用した現地直攻めを慣行しVPを出し抜きます。そしてw7mがタイムアウトを取った後の第12ラウンド、残り1分を切るまでお互いにキルが発生しない中、防衛拠点を上手く囲い込み各個撃破したw7mがラウンドを獲得し延長へと突入します。
延長1ラウンド目は防衛にVPが入り、w7mにファーストブラッドを取られそのまま人数有利を作られた苦しい中またベテランJoyStiCKがチームを救います。一人でエリアをコントロールし、モンターニュを使用した詰めにも対応し次々と倒してオールキル、VPが延長1ラウンド目を獲得しマッチポイントとなります。
しかし、ここで会場の熱気を受けたw7mが立て直します。
クラッシュを使用し情報をロームをしているプレイヤーに共有しファーストブラッドを獲得すると、前線が膠着し残り時間が少ない中仕掛けたVPをJv92とHerdsZがうまくいなしラウンドを獲得。
試合は延長フルラウンド、お互いマッチポイントとなります。
しかし前ラウンドで勢いが付いたw7mをVPは止められません。w7mがファーストブラッドを獲得すると、VPがカバーでトレードするもw7mの後続にカットされて行き、10秒でVP側は4デスしてしまい、残ったJoyStiCKもこの人数有利を崩せず敗北、延長にも入った3MAP目国境はフルラウンドの末w7mが獲得し、決勝へと進みます。
Finals Day 2 トーナメント表
Y8の王者を決めるSix Invitational2024の決勝で戦うのは両チーム共に大会開催国ブラジルのチームとなりました。
w7mは2023年に開催されたSix Majorを全て優勝し、今インビで史上初のグランドスラム達成が期待される中対戦するのは同リーグの王者FaZe Clanとなります。
FaZe Clanとw7mは2023年はブラジルリーグでBO3を2回対戦しており、両マッチ共にFaZe Clanに軍配が上がっている中、w7mがリベンジを果たせるのか大変期待です。
また、w7mに所属しているnade選手とFaZe Clanに所属するHandyy選手は兄弟で、この兄弟対決にも注目が寄せられます。
Grand Final
レインボーシックスシーズのY8のシーズンを締めくくる集大成となるSix Invitational 2024の優勝を決めるグランドファイナルがいよいよ2月25日、27時30分(26日午前3時30分)に開始されます。
両チーム共に開催国であるブラジルチームで会場も大盛り上がり確実な今大会の決勝を皆さんチェックしましょう。
